エンディングノートを書く7つのメリット

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一昔前までは、死んだ後のことなどを話すのは縁起でもないことだと敬遠されていました。しかしそのせいで、生前に故人としっかり相談することができず、残された家族が苦労することもありました。

人は、年齢を重ねるごとに、死を感じることが多くなってきますが、終活を行うことで自分の現状が整理でき、不安なことが見えてきます。その不安を安心に変えるために「エンディングノート」を書きます。

エンディングノートとは

将来、自分に万一のこと(突然の事故・病気など)があったときに備えて、家族や周りの人に伝えたいことをあらかじめ記入しておくノートのことです。

一般的には、自分や家族のこと、お金関係・医療・介護のこと、自分の死後のことなどを記入しておきます。

法的拘束力のある遺言書とは違い、自由なスタイルで書くことができて、何度でも書き直せて、家族と生前から共有しておくこともできます。

その1 「終活」をスタートさせるきっかけになる。

「終活」をスタートさせる、といっても何から始めればいいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。

そんな人にとって、エンディングに関する項目が網羅されているエンディングノートは、「終活」を始める第一歩として最適のアイテムです。

書き進めていくと、解決しなければならない問題に気付かされたり、わからない項目について調べることで、これまでなんとなく先延ばしにしていたことに向き合うきっかけになったりします。

その2 家族とコミュニケーションをとるきっかけになる。

エンディングノートは、ひとりで書いていくというイメージが強いかもしれませんが、家族で話し合って書いていく項目もあります。

将来的に自分の希望を叶えるためには、あらかじめ家族や周りの人間を巻き込んでおくことが必要です。

エンディングノートには、仲の良い家族でもなかなか話さないような相続の問題についての項目などもあるので、家族間で話題にしづらい問題について話し合うためのコミュニケーションツールとしてエンディングノートを利用しましょう。

その3 書くことで頭の中が整理できる。

エンディングノートに自分や家族のこと、お金のことなど様々なことを書いていくことによって、これまでの出来事や人間関係について、自然と頭の中が整理されます。

自分にとって本当に大切なものや人が見えてきて、その後の接し方を変えることができたり、今まで漠然としていたことがはっきりとして実行に移すことができるようになったりします。

自分の本当の気持ちに向き合う良い機会になります。

その4 将来に備えることで「今」を安心して過ごすことができる。

老後が心配と考えている人は多いと思いますが、何が心配なのかと問われると、「将来何か大変なことが起きるのではないか」という具体的ではない漠然とした不安を心配していることが多いようです。

エンディングノートでは、将来自分の身に起きるかもしれない、介護・葬儀・お墓・遺産相続などの問題が具体的に見えてきます。

これまであえて見ないようにしてきた問題を直視し、日頃から万一に備えておくことが、「今」を生きる安心感をもたらすのです。

その5 万一のときに備えることができる。

病気の告知や余命宣告をしてほしいか、脳死などの回復不能な末期状態になった場合、延命措置を受けたいのか、葬儀やお墓はどんなものにしてほしいのか。

このような事柄に対する希望を、エンディングノートに書いておけば、家族の負担も減ります。「紙に書き残す」ことで、言った言わないのトラブルを回避することもできるでしょう。

その6 高齢期のマネープランを立てることができる。

将来のリスクに備える側面が強調されがちなエンディングノートですが、実は今の生活を見直して、ライフプランマネープランを立てるのに役立つ側面も持ち合わせています。

エンディングノートには、預貯金・不動産・有価証券・保険などの、保有する財産について記入する項目もあり、書き進めていくうちに、自分の使えるお金を見つめなおすことができます。意外と少なく焦る人もいるかもしれませんが、早いうちに気付くことができれば、軌道修正をすることも可能です。

マネープランについて興味がある人は、ファイナンシャル・プランナーが作った数年分のマネープランを記入できるエンディングノートがおすすめです。一般的なエンディングノートに、金融機関がセミナーなどで配布する財産管理部分が充実したノートをプラスするのも良いでしょう。

その7 自分史をまとめられる。

エンディングノートには、プロフィール欄があり、自分の生い立ちや学歴・職歴などを整理できます。書いていくと、学生時代の友人関係や、クラブ活動での楽しかった出来事などいろいろなことを思いだすきっかけにもなります。

読者は、気心の知れた家族や友人などです。見栄を張ったり、かしこまったりせず、気楽に書くことができます。

自分史を残すことは、決して自己満足などではなく、愛する人との時間を共有したいと願っている、残された人たちのためのものでもあるのです。

エンディングノートを書く7つのメリット まとめ

どんなに健康な人でも、いつ事故や病気などで家族と別れる日が来るかはわかりません。そんなときに、故人が書いたエンディングノートがそばにあれば、それは、大切な人と繋がり続けるための大切なアイテムとなります。

エンディングノートは、自分が死んだあとに、家族に残せる最後のプレゼントになることでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

山本 幸恵

年齢:56歳
夫が他界し、一軒家で一人暮らしをしている。最近は時間を持て余し、以前から興味があった終活を始めることにした。その際に取得した情報を備忘録として記事に残しておいたことが記事作成のきっかけ。