「孤独死」なんともつらい響きですよね。
一人ぼっちで看取られることもなく死んでいく、そうしたマイナスのイメージがあるのではないでしょうか?
皆さんの印象はどうでしょうか。私のように独身の場合はもちろん、今結婚している方でも将来のことを考えると不安になることがあるかもしれません。
今回はあまり知られていない孤独死についてお話ししていきます。
孤独死の増加
出所:内閣府「平成26年(2014年)版高齢社会白書」
グラフを見てわかる通り、65歳以上の一人暮らしの高齢者は年々増加傾向にあります。そのため孤独死をする人が、今後も増加していくことが予想されます。
孤独死の場合の葬儀
法律上必要な手続き
倒れている方を発見し、孤独死の疑いがある場合はまず救急車を呼びます。その場合もし生きていれば救われる命になるかもしれません。明らかに腐敗臭がするなど、確実に亡くなっていると判断したのであれば警察を呼ぶことになります。これは死因を明らかにするためです。
発見者が大家さんであれば次に家族や保証人に連絡を取り、以後のことについて話し合います。
その後話し合いにて遺族の方が引き取って下さるのであれば遺族の方が動くことになります。大抵の場合、孤独死ではお骨になって引き渡されることになります。
☆ 注意 ☆
実は、大家さんや遺族には、孤独死した方の死亡届を出す義務があります。
これに関しては順序があるものの、誰が提出しても良いことになっています。届出の期日は「発見日から七日後迄」です。
遺骨の取り扱い
引き取って下さる遺族がいてくだされば、その遺族の意向に沿った弔い方をしてもらえます。引き取って下さる遺族がいらっしゃらない場合、孤独死に関するトラブルでも触れますが、そのような方のための墓地もあります。
孤独死に関するトラブル
- 発見が遅れ、十分な供養ができない。※賃貸の場合。
- 消毒やクリーニング代がかかる場合がある。 etc.
孤独死の背景には日本独特の「関係性の希薄さ」が大きいものと思われます。
トラブルの中で多いのが、「孤独死した後に引き取ってくれる人がいない」ということです。引き取ってくれる人がいない場合は家財を売り払う事で遺族が払うその不足を充当します。
※その場合は「無縁塚」と呼ばれる墓地へと埋葬されます。
また、孤独死はその状況上、発見されるのが即日というわけではないため事前に火葬を済ませたのちお骨をいただくこととなります。
孤独死を避けるための方法
孤独死を避けるためのおすすめな対策は以下の通りです。
- 訪問サービスやデイサービスなどのサービスを利用する。
- 見守りアプリ、留守番アプリなどの利用。
- SNSの利用。
- グループホームや老人ホームに入居する。
意外と知らない孤独死の葬儀について まとめ
今後も高齢化は進んでいき、孤独死する人の数も多くなることが予想されます。その際の手続きやトラブルについて事前に知って対策をしておくことで周りへの負担を軽減できます。孤独死について考えることは、終活をしていく上でとても大切なことと言えるでしょう。