終の棲家に「ケアハウス」が選ばれる理由

スポンサーリンク

皆さんは終の棲家として「ケアハウス」という選択肢を考えたことがありますか?
ケアハウスは、有料老人ホームなどと比べると低価格で利用できるケースが多いので、年金だけで暮らすことも夢じゃないんです。
自由度も高いので、生活支援をしてもらいつつ普段通りの生活を送ることができます。

今回は、そんなケアハウスについてご紹介していきます。

ケアハウスが選ばれる理由

ケアハウスは、1989年にできた福祉施設です。福祉施設の中の軽費老人ホームに分類されていましたが、食事サービスの提供があるA型と自炊のB型が2008年以降新設されなくなり、C型であるケアハウスに一本化されました。ケアハウスには「自立型」と「介護型」の2種類があり、どちらも比較的低い費用で利用できます。※どちらの方も入れる「混合型」もあります。

全国で約2000か所ありますが、評判の良いところは満室状態で、待機者も多い傾向にあるようです。ですが、入居希望の書類を出しておけば、数年のうちに順番がまわってきます。※もしそのときにまだ入居する意思がなければ辞退することもできます。

温泉付きだったり保育所が併設されていたりするケアハウスもあり、入居者さんは日々癒されているようです。
都会の喧騒を離れ、四季の移ろいをゆっくりと堪能できる施設もあり、ゆっくりとした時間を過ごせそうです。
いろんな特色を持った施設があるので、自分のライフプランに合ったケアハウスを探し出せるでしょう。

ケアハウスの種類

自立型

家族による援助を受けることが困難で、自立した生活に不安があると、認められた60歳以上(夫婦の場合、どちらか一方が60歳以上)の方が利用できる施設です。受けられるサービスは、食事、掃除、洗濯などの生活支援、近隣医療機関との連携、緊急時の対応などです。介護サービスを利用する場合は、外部事業者との契約が必要となります。
ケアハウスから仕事に行けたり、自宅があっても入れたりと自由度が高いです。
※入居者の平均年齢が上がりつつあるので、できるだけ若い人に入ってほしいと言われることがあるようです。

介護型

65歳以上の要介護度1以上の方が対象。特定施設入居者生活介護の指定を受けているところで、入居している方は、ケアプランに基づき、入浴・排せつ・などの介護やその他日常生活上の生活支援を職員から受けられます。
最近では、認知症や看取りの対応をしているところもあり、介護度が上がっても退去する必要はなく、長く住み続けられます。

都市型

「都市型ケアハウス(都市型軽費老人ホーム)」は、都市部で急速に進む高齢化に対応して、住み慣れた地域での居住ができるよう、低所得者を対象にしたものです。
一般的なケアハウスに比べて、定員を少なく、居室面積を狭く設定しているため、月額費用は東京23区の生活保護受給額に合わせた12万円程度に抑えられています。そのうえ、入居一時金は不要、生活サービス、24時間見守りは従来通りなんです。
入居対象は、60歳以上の低所得で都市型ケアハウスのある市区町村に住民票がある方となっています。
※東京都が始めた施設で、現在では神奈川県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、愛知県に広がっています。

ケアハウスの探し方と注意点

ケアハウスは、自立型、介護型も含めて県庁の高齢福祉施設課、各市区町村の介護保険課、高齢福祉課で聞くと教えてもらえます。申し込みは直接施設へ、となっています。
ケアハウスは県によって数が違います。東京は区立が多く、区民優先、区民限定になっているところが多いので、都内にこだわらずに探すことも大事です。東京の区立、各県の地域密着型以外のケアハウスは、全国どこからでも入居できます。
住みたい各都道府県の高齢福祉課に聞くとリストを貰えますので、自分で電話をしてパンフレットを取り寄せてみてください。ホームページに詳しく出ているところもあります。よさそうなところや気になるところがあったら、予約をして見学に行きましょう。

その際、以下↓のような点に注意してみてください。

  • 昼食の試食(事前申し込みが必要)や体験入居(空き室があれば)ができる施設の確認。
  • 〈自立型〉要介護度が進んで退去になったとき、次の施設を自分で探すのか生活相談員が相談に乗ってくれるか。
  • 最寄り駅からケアハウスまでの交通の便。※タクシーやバスの場合も確認が必要。
  • 部屋の向き。※南と北では暖房費が違うため。
  • 自室に洗濯機置き場やベランダがあるか。
  • 電話、インターネットが自室に引けるかどうか。
  • 収納場所の広さ。
  • お風呂の時間。
  • ちょっとした買い物をできる店があるかどうか。※出張販売の有無も。
  • 内科、歯科、眼科、整形外科などの場所の確認。※内科は提携医の場合も。
  • 共用トイレ、玄関回り、食堂などの清潔さをチェック。
  • 館内や職員の雰囲気が良いか。
  • 個別の郵便受けがあるかどうか。
  • 住所を「○○ケアハウス内」としなくても郵便が届くかどうか。

終の棲家に「ケアハウス」が選ばれる理由 まとめ

ケアハウスは全国からの入居が可能なので、これまで住んでいた地域にこだわらず、憧れの地に住んでみるのも良いのではないでしょうか。範囲を広げれば、いろいろな特色のあるケアハウスを探せますよ。
人生は最期まで自分が主役ですから、自分自身が満足できるライフスタイルをできる限り、貫いてみるのもいいですね。
今回の記事を参考に是非一度ケアハウスを検討してみてはいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

白井茂

年齢:37歳
両親が共に介護が必須な状態になったため、週一で妻と一緒に介護をしている。
介護に必要な情報を自身で調べているうちに、同じように困っている人の助けになればという思いで記事を執筆中です!