無財の七施 ~人生の終わりを心豊かに~

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仏教の教えのひとつに「無財の七施(むざいのしちせ)」というものがあります。お金がなくても幸せになるヒントがふんだんに盛り込まれた教えのことです。
終活では何かとお金にスポットが当てられがちですが、お金がなくても幸せになれるということを、この記事で感じていただければと思います。

その1 眼施(げんせ)

優しいまなざしを向けることを指します。目から受ける印象というものはとても大きく、優しいまなざしは相手を安心させ、場の雰囲気が穏やかになります。

その2 和顔施(わがんせ)

和やかな表情、にこやかな表情を見せることです。近年は笑いヨガなどの講座が人気となっているように、笑顔が健康に良いということが認知され始めました。周りにも良い印象を与えることができますよ。

その3 言辞施(ごんじせ)

優しい言葉を使うことを指します。人は知られている限り唯一の「言語」を使える生き物です。できる限り優しい言葉を使いましょう。相手に注意するときも厳しい言葉、強い言葉を使ってしまっては余計にトラブルを招きます。「もう一度確かめて頂けますか?」といった柔らかい言葉を心がけると良いでしょう。

仏教にほぼ関係ないアメリカでも、「この電子レンジ電源がつかないじゃないか!」と怒鳴ったりせず、「ああ、コンセントとコードが繋がっているのにスイッチを押しても愛が電子レンジに伝わってないみたいだ。何が原因なのか確かめてくれないかい?」といったアメリカンジョークでウィットに富んだ言い回しで相手を悪い気分にさせないよう、言葉を選んでいます。言い方ひとつで場の雰囲気が和らぐのですね。

その4 身施(しんせ)

自らの体を使い、できることをしてあげることを指します。思っているだけでは施しになりません。動くことが大切です。家族のために料理を作る、畑を借りて家族のために野菜を育てる、などです。

その5 心施(しんせ)

人の心に共感し、寄り添って接することを指します。他人の気持ちを理解したり察したりするのはとても難しいことです。読み間違えることもあります。しかし、相手が喜んでいたら一緒に喜ぶ、相手が悲しんでいたら一緒に悲しむ、それだけで喜びは倍に、悲しみは半分にできるのです。

その6 床座施(しょうざせ)

自分の場所を相手に気持ちよく提供することを指します。バスの席を譲る、買い物の商品を取ろうとする際に手が触れ合ったら譲る、などが挙げられるでしょう。譲る際だけでなく、譲られたとしても、素直に「ありがとう」と言いながら座るようにしましょう。親切は受け取ることでお互いに幸せになるからです。

その7 房舎施(ぼうじゃせ)

雨風をしのいでもらうため、自分の家に入れることを指します。人が来るとなると片付け、掃除が必要になってきますから敬遠したくなります。しかし、「うちでよければお使いください」と思う気持ちが大切です。普段から人が集まれるようにしておくと家の中はきれいに保たれ、人との関わりも持続しやすくなります。

無財の七施 ~人生の終わりを心豊かに~ まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は無罪の七施についてお話ししました。お金を極力使わず、自分の心を豊かにする方法として今日からでもできることが多かったと思います。是非試してみてくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

白井茂

年齢:37歳
両親が共に介護が必須な状態になったため、週一で妻と一緒に介護をしている。
介護に必要な情報を自身で調べているうちに、同じように困っている人の助けになればという思いで記事を執筆中です!