今、自由に使える時間はどれくらいありますか?
仕事や子育てなどで忙しくしていると、いつの間にか1日が終わっている、なんてことも少なくないのではないでしょうか。
自由に使える時間が多くなるのは、定年を迎えたあとの30年くらいなのですが、そのまとまって使える自由な時間をあなたならどのように楽しみますか?
いくら自由時間が増えたからといって、その時間をただだらだらと過ごすのはもったいないですよね。
この記事では、自由な時間を有意義に使い、楽しさを2倍にも3倍にもできる方法を紹介していきます。
目次
自由な時間が5倍に!
在職中の自由時間と定年後の自由時間を比較してみます。
在職中は、往復の通勤時間を含めた職場にいる時間を大体12時間程度、7時間の睡眠に食事、風呂などの時間を除けば、自由に使える時間は3~4時間、あるいはもっと少なかったかもしれません。
定年後の自由時間は、在職中の3、4倍になったことになります。
!さらに!
「時間の質」が違ってきます。
在職中の3、4時間の自由時間は、疲れの残る帰宅後のものであったのに対し、定年後の自由時間は疲れがない状態で活動できる時間なのです。
物理的には3、4倍ですが、実質的な有効時間は5倍にも6倍にもなっているのです。
時間の使い方
自由時間がどれくらい増えたかわかったところで、今度は時間の使い方を考えていきましょう。
自由時間は増えたのに、1日が過ぎるのが早いと感じてしまう。ついだらだらと過ごしてしまう。
それは何故でしょうか?
仕事をしているときには、時間が区切られていました。出勤、仕事、昼休み、仕事、帰宅。知らないうちにメリハリとリズムのある生活を送っていたのです。
定年後にはそのメリハリとリズムがなくなり、1日をついだらだらと過ごしてしまいがちに…。
1日の生活にメリハリをつける
自由時間を有意義に過ごすにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、自分で定年生活に適した動きのあるリズムを作りましょう。
多く見積もると自由時間は12時間前後あることになりますが、たくさんあり過ぎてもだらだら過ごす原因にもなってしまうので、余裕をもって8時間程度を1日の自由時間として使って考えてみましょう。
24時間を設定する
小中学生の頃に夏休みの1日の予定を円グラフで作成したことがありませんか?
今回は、円グラフを使って、24時間を区切って予定を入れてみました。
時間を区切ることによって、メリハリのある1日を送ることができるようになります。
↓ ↓ 模範的な生活を送るAさんの1日を例に見てみましょう。 ↓ ↓
定年後は、朝の慌ただしさから解放されますが、問題はゆっくり過ごしすぎてしまうことにあります。
着替え、朝食、新聞などを遅くとも9時30分までに終わらせると、9時30分~12時までが自由時間として使えます。この時間は、頭が冴えている時間、「ゴールデンタイム」です。自分が最もしたいことをするのに最適です。
午後の13時~18時までの自由時間も自分の好きなように過ごしましょう。昼寝、散歩、おやつタイム…なんでもありです。
※自由時間の間には、休憩をとることも大切です。好きなことでも集中し過ぎないように気を付けましょう。
夕食後にも1時間30分程度の自由時間を設けることができます。眠る前の良質な時間を過ごせます。
!さらに!
毎日ひとつだけでもいいので、必ずやることを作ってみましょう。
例えば、散歩やストレッチなどです。
「毎日この時間になったら、10分間のストレッチをする」などの決まりを作ると、その時間だけはだらけなくなるのです。何かを毎日続けるのは、大変なことですが、習慣づけることによって、自信がつき、だらだら過ごすことも少なくなっていくでしょう。
目指せ元気な100歳!
敬老の日が制定された昭和38(1963)年当時の平均寿命は、男性67歳、女性72歳でした。この年、100歳以上の人は全国で153人でした。
2015年には、100歳以上の人が6万人を超え、「人生100年」という時代が現実味を帯びてきました。
平均寿命と健康寿命という言葉はなじみ深い方も多いかと思いますが、最近は「平均余命」と「健康余命」なんて言葉が注目を浴びているようです。
「余命」ときくと、病気の人が宣告される「余命何ヶ月」という使われ方を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は健康な人にも使われる言葉なんですよね。
平均寿命と平均余命
平均余命とは、死亡率などのデータから、その年齢の人が平均であと何年生きられるかを計算して出た期待値のことです。自分自身の余命がわかるわけではありませんが、何年は生きる可能性が高いかということがわかります。
※人生100年時代は、平均寿命ではなく、平均余命で考える方が現実的ともいわれているくらい知っていて損はないデータとなっています。
厚生労働省の「簡易生命表」で確認することができます。※リンクで平成30年のものに飛びます。
平均寿命とは、実は0歳の平均余命のことです。
つまり、今年生まれた赤ちゃんが平均であと何年生きるかが平均寿命となります。
〈平成30年の65歳の方の平均余命〉
※平均余命を計算する場合には特定年齢未満で亡くなる方が除外されます。
健康寿命と健康余命
平成12年にWHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。
※健康余命とは、平均余命のうち、健康で普通の日常生活を送れる年数のことです。
〈平成28年の65歳の方の健康余命〉
平均寿命と健康寿命の差
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。平成28年の差は男性8.84年、女性12.35年でした。
前回調査に比べて、男女とも差が縮小しているのですが、今後の平均寿命の延びに健康寿命が追いつけない可能性は高いです。自身の健康寿命を把握し、健康に配慮した生活を送りましょう。
【有意義な使い方】60歳からの自由時間の楽しみ方! まとめ
自由な時間を楽しむにはまず、自分が使える時間がどれくらいあるのかを把握するところから始めてみてください。
終活として、ライフプランを立てることもあるかと思うのですが、そのときに時間についても一緒に考えてみるとさらに立てやすくなるかと思います。