わたしの知人に長く勤めていた会社を定年退職した後に、憧れの地に終の棲家を見つけ、移り住んだ人がいます。その知人は、マンションを所有していたのですが、今そのマンションは賃貸に出して、お金を貯めているそうです。そうやってお金を貯めておけば、将来介護付きの施設にだって移れるのです。自分の人生をしっかりと考えていて驚きました。
そこで今回は、終の棲家探しについてまとめてみました。
終の棲家を探すのなら脳が若いうちに
終の棲家探しにはある程度の「脳の若さ」が必要と言われているのですが、何故だかわかりますか?
今は施設もたくさんの種類がありますよね。その施設の違いを説明されたときに理解できなかったとしたら、わたしたちは終の棲家探しを続行できるでしょうか。
子どもがいる人であれば、手伝ってもらって探すのもいいと思いますが、施設ごとの違いは若い人でも理解しにくいものです。
わたしには子どもがいないので、夫とふたりで探したりしているのですが、わからないところを質問するだけでも大変だと感じることが多いです。
他にも以下↓のような問題が発生する可能性もあります。
- 決断する前に、あちこち見学に行く体力が必要。
- 実際に見学してきても、3種類見てくると、その3種類がごっちゃになってしまう。
- 人間関係を築く力が衰えていて、他の入居者との距離の取り方がわからない。
できれば定年退職を迎える前から、60代からのライフプランを立てるときに、終の棲家探しを考慮に入れておいてほしいのです。
色んな制度を利用する
ここでは、終の棲家が見つかったあと、今の家から移り住む前に利用できる制度やサービスについてご紹介したいと思います。
マイホーム借り上げ制度
施設によっては、自宅があっても入れる施設があります。そんなときに利用できるのが、「一般社団法人 移住・住みかえ支援機構」の「マイホーム借り上げ制度」です。
「マイホーム借り上げ制度」とは、50歳以上の方のマイホームを最長で終身に渡って借り上げて転貸し、安定した賃料収入を保証するものです。
これにより自宅を売却することなく、住み替えや老後の資金として活用することができるようになります。
詳しくは、こちら↓のホームページをご参照ください。
引っ越し会社のシニア向けサービス
アート引越センターには、60歳以上の方の引っ越しに最適なシニアパックがあります。
「暮らしの整理士」が依頼者の相談内容に基づいて整理・整頓、部屋の模様替えやインテリアの相談などのアドバイスをしてくれます。
詳しくは、こちら↓のホームページをご参照ください。
その他の引っ越し専門会社でも相談に乗ってくれたり、自治体のリサイクルセンターでも、高齢者宅まで不用品の回収に出向いたりしてくれるところもあるようです。
【知っておいてほしい】終の棲家を見つけたい方へ まとめ
終の棲家探しには、健康状態、家族の状況、経済状況など様々な要因が大切になってきます。施設によっての違いも様々なので、複数か所見学するなどして、じっくり検討してみてくださいね。