終活中には不安になることや迷うことが出てきます。そんなとき、偉人たちの行動や言葉が立ち直るきっかけになることもあります。わたしの場合は趣味でそういった偉人たちの言葉を調べる機会が多かったのですが、今回はその中から印象に強く残ったいくつかご紹介していきます。
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「心配するな、大丈夫、なんとかなる」
/ 一休宗純
一休宗純という人物を知っている人は多いのではないでしょうか。屏風の虎や橋の真ん中を渡る話は聞いたことがあるかもしれません。
そんな彼は死の間際に弟子たちに対して「本当に困ったらこれをあけなさい」と一通の書状を託したそうです。
そして数年後、本当に困る状況になった弟子たちはこの書状をあけることにしました。中には「天皇家から賜った領地の書状」や「隠し財宝のありか」などがあるのではと思ったからです。
書状の中にはこのような言葉だけ記されていました。
「心配するな、大丈夫、なんとかなる」
この遺言の真贋など様々な説はありますが、大事なのは楽観的な思考です。
人は思いつめてしまうと解決できるような内容ですら困難にしてしまいますが、楽観的に物事を考えると切り抜ける道はある、そう教えてくれているように思えます。
「楽しまずして、何の人生ぞや。」
/ 吉川英治
「宮本武蔵」、「三国志」などの小説で有名な方です。この人の言葉は逆境においても「楽しむ」ということを思い出せてくれるものが多い印象です。他にも以下のような言葉があり、それもまた「楽しむ」ことに焦点を当てています。
「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。」
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」
/ 樹木希林
2016年1月に出演した企業広告の一節です。
「人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進歩して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです」
わたしはこの言葉を知った時に死への恐怖が軽減された心持ちでした。彼女は他にも以下のような言葉を残しています。
「死を残念とは思わない。死は特別なものではない。やり残したことはない。」
「自分が生きたということで、ゴミを出すことがないように。」
「ガンは有難い病気よ。周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。それから時間を与えてくれる。ストップウォッチを持たされたように、時間が豊かになる。」
子供や孫の人生に干渉しすぎない
子供たちに何ができるのか知りたければ、彼らにモノを与えるのをやめるべきだ。
/ ノーマン・ダグラス
こちらは家族と向き合うための心構えといったところでしょうか。
子供たちの成長を見たいのならば、モノを与えて制限するのではなく、何も与えずに自由にやらせるべきということです。
子供の自由な発想は大人の固まった発想を簡単に飛び越えるものであり、それは何かを与えることよりも、何も与えない方が生まれるということを表現しています。
また親が子供や孫の人生に干渉しすぎると、子供や孫の価値観と合わずに関係が悪化する可能性もあることを暗に示しているとも言えます。
終活の際に覚えておきたい偉人たちの言葉 まとめ
今回ご紹介した名言の他にも世の中にはたくさんの名言があります。これまでの人生と照らし合わせて自身の中にすっと入ってくる名言という物もいくつかあると思います。そういった名言を探すことも意外と楽しいものです。