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気づいてあげたい犬の症状
犬は体調が悪いとき、症状を仕草で知らせます。定年後に犬を飼うメリットの1つとして、愛犬の発信するSOSに気づきやすいということが挙げられます。
熱がある
犬のサイズによって体温の平熱は違うものの、40度を超える熱を出した場合は健康上の問題があります。
- リラックスしている状態のはずなのに熱があまりにも高い。
- 食欲が落ちている。
- 呼んでもすぐに動かない。
- だるそうな動きをしている。
これら↑の症状が見られる場合はジステンパー、パルボウイルス感染症、膀胱炎、肺炎、熱中症、尿路感染症、食中毒、炎症性の病気の疑いがあります。
体をかゆがっている
犬は体がかゆくなるとその部位を「かく」、「ひっかく」、「舐める」などの行為を繰り返します。そのままの状態で放置すると赤くただれて二次的な炎症を引き起こします。
このような行為を行う場合は以下の病気が考えられますので早めに処置を。
膿皮症、寄生虫による皮膚疾患、アレルギーによる疾患、アトピー性皮膚炎、腎臓、肝臓、心臓の病気、フィラリア症などがあげられます。
頭を何度も振っている
異常に頭を振るときは耳の病気や耳の不快感による行動です。犬の耳は人間の耳より複雑で通気性もよくないので、耳掃除をせずに放置していると耳の中に汚れや細菌がたまっていきます。
考えられる病気としては、外耳炎、耳道の異物、耳疥癬などがあげられます。
目をしょぼしょぼさせている、目やにが出ている
目をしょぼしょぼさせているときは、砂ぼこりやゴミなどの異物のせいかもしれません。犬の目は人間より地面に近いため、影響を受けやすいのです。
目やには、
- 眼球の表面の角膜が傷つき炎症が起きる。
- まぶたの内側の結膜という部分に異常がある。
前者を角膜炎、後者を結膜炎といい、人間にもよくあらわれる目の病気を引き起こします。考えられる病気として、角膜炎、結膜炎、チェリーアイ、流涙炎、眼瞼(がんけん)内反症、眼瞼外反症、乾性角結膜炎などといったものがあります。
歩き方がおかしい
- 腰を引きずるように歩く。
- 足を引きずる。
- 階段を上りたがらない。
- 段差を嫌う。
- 運動を嫌がる。
といった症状がみられる場合、関節や骨の異常のサインになります。
股関節形成不全、脱臼、膝蓋骨脱臼、靱帯断裂、骨のガン、足裏の外傷や炎症、骨折などがあります。
糞に異常が見られる
臭い、色、固さといったものが通常のものではない場合、例えば「血が混じっている」、「粘液が出ている」、「水のような便」であるならば要注意です。
アルミ箔で糞便を確保し、すぐさま獣医師に診てもらいましょう。
考えられるのは以下の症状ですが、どれも即座に獣医師の診断が必要なものです。
ジステンパー、パルボウイルス感染症、コロナウイルス性腸炎、内部寄生虫、中毒、食中毒、胃腸の疾患、犬伝染病肝炎、ストレスによるものなどがあります。
愛情あふれる健康食
通常はドッグフードを与えるものですが、徐々に手作り食事に切り替えてみてください。
そうすることで体臭の軽減、体重のコントロールがしやすくなる、糞の量の減少、飲水量の低下という効果が出てきます。
※飲水量は少なくても良くなるというだけで、1日に飲む量が皆無になってしまわないよう塩分を含んだ水分を飲ませた方がよいです。
手作り食への切り替えは1か月かけて少しずつ行いましょう。いきなり変えると食生活の急激な変化に愛犬の内臓がついていけません。
最初はドッグフードと一緒に少し焼いたお肉を入れていくことから始めましょう。徐々に生肉にして、2週間経ったあたりで少しずつ野菜を入れ始めてください。この過程の中でどんどんドッグフードの分量を減らし、最終的に手作り食への移行を完了させます。
手作り食に入れるものは牛肉、ポークスペアリブ(豚肉)、鶏肉(ムネ)、骨付きラム肉、キャベツ、にんじん、ブロッコリースプラウト、カボチャ、大根、シイタケ、サンマ(内臓は抜く)などがよいでしょう。
※豚肉は犬にとって消化の悪い食物なので細かく切ることを忘れずに。
また、入れてはならない食べ物もあります。
チョコレート、レーズン(ぶどう類)、ネギ類(ニラ、たまねぎ、ねぎ)は中毒症状を引き起こすため犬の届かないところに置きましょう。犬にとってはこれらの食物は毒なのです。
※香辛料、タコ、イカ、貝、キシリトール、アルコール飲料も犬に合わない食材なので避けましょう。
【犬を飼う】わたしたちが家族の健康のためにできること ② まとめ
いかがでしたか。
こうしてみると人の子育てとの違いをあまり感じなかったのではないでしょうか。
犬も命のある生き物なので、共通点があり、そして別の生物であるゆえに人間と違う部分もあります。こまめに愛犬をチェックして、良き終活を!