終活では片付けや相続などに目が行きがちですが、「楽しく日々を過ごす」ということを忘れてはいけません。特に育児や仕事に集中し生きてきた人たちにとって、老後の生活をどうやって充実させていくかは重要なテーマですよね。
今回は、老後を楽しく過ごすためのツールの1つとして、iPadをおすすめしていきます。
目次
「孤立」と「孤独」からの脱出
老後特に問題となるのは仕事や家庭を持っているうちはあった人間関係が希薄になり、孤独に過ごすことになるというものがあります。
例えば、仕事をしている頃は半径500m以内しか行く場所がない、といったことはなかったものですが、仕事がないとなると必要最低限しか出かけることもなく、新しく誰かと会ったという機会も減っていきます。
最近の若者達はインターネットを使いこなし、趣味や考え方が合う人との関係を構築しやすく、「近くの年上の人」よりも「同年代の人たち」とより関わりやすくなっています。
逆に老後間近を迎えている人や老後の人生を迎えている人はインターネットの活用のような「情報技術の活用」が上手くいかず、デジタル技術とは無縁の「デジタルデバイデッド」と呼ばれる「孤立」や「孤独」を抱えるお年寄りが生まれてしまうのです。
その状態から脱出するには、情報技術の活用についていくことが不可欠です。
iPadとは
簡単に言うと「とても扱いやすくなったパソコン」と言っても過言ではないものです。
大きくはあるものの持ち運びができますし、カメラ機能も付いていて、さらにはパソコンでできることはほとんどできるんです!
また、パソコンと違ってキーボードのタイピング技術もそこまで必要ではなく、直感的に使える「アプリ」と呼ばれる各種機能がサポートをしてくれます。
iPadの便利な機能たち
Siri(シリ)
iPhoneを使っている方であれば馴染みの深いものではないでしょうか。
Siriは、話しかけるだけで、メッセージ送信や電話をかけるなどのやりたいことを手伝ってくれるアシスタント機能です。
iPadの下部にある丸いホームボタンを長押しすると、Siriが起動して「ご用件はなんでしょう?」と尋ねてくれます。そして、あなたの用件に合わせて様々な提案をしてくれます。
場合によっては既に内蔵されている別の機能を使ってあなたのやりたいことを手伝ってくれます。
※ホームボタンの場所は、下↓の図を参考にしてください。
実際にあるのは以下のような機能です。
- アラーム機能
あなた「明日7時半に起こして」→Siri「7時半のアラームをセットしました」
7時半のアラームを自動的にセットしてくれます。
※「5時起きる」、「3時間後に起こして」などでもアラームをセットしてくれます。
- 計算機能
あなた「10000円を4人で割り勘」→Siri「1人あたり¥2,500」
iPadに内蔵された計算機能で計算して教えてくれます。
- 天気予報機能
あなた「今日の東京の天気を教えてください」→Siri「はい、今日の東京の天気予報です」と、画像付きで東京の天気予報を教えてくれます。1時間ごとの天気と気温を見ることができます。
※位置情報サービスが有効になっていれば「今日の天気は?」で現在地の情報を教えてくれます。
これらの他にも、他愛のない発言に対しても返答が返ってきたりするので、試してみるのも面白いかと思います。
わたしは「高齢化社会についてどう思いますか?」と聞いてみたのですが、Siriからは「大事なのはあなたの考えです」と返されました。
Facebook(フェイスブック)
Facebookをはじめ、SNSと呼ばれるソーシャルネットワーキングサービスというものがあります。これが何を指すのかというと、「対面して話したり電話で話したりするのとは違う、また別の社会」みたいなものです。
SNSの数だけ、様々な世界や社会があるのですが、この中で特にシニア向けとしておすすめしたいのがFacebookなのです。
何故かというと、Facebookは比較的実際の社会に近いネットワーキングサービスであるからです。
他のもの、例えばTwitterであれば、匿名性が高く、誰とでも関われる反面、誰もがあなたと関われるというリスクもあるのです。また、匿名性ゆえに「発言に関する責任」は薄くなりがちです。
Facebookは実名登録が必須なので、知り合いだけを厳選することができます。そういった意味でもシニアに優しい機能であると言えるでしょう。
趣味に関するその他のアプリ
現状では、500近くの趣味があると言われています。
内容によっては生活に根付くものもありますので、これらを参考に見てみるのも良いかと思います。
早速、おすすめアプリを紹介していきます。
料理好きの方には、「DELISH KITCHEN」や「クックパッド」がおすすめ。料理の作り方や材料の分量を手軽に調べることができます。
将棋好きの方には、「将棋アプリ 百鍛将棋」がおすすめ。こちらは3000もの詰将棋やAI(コンピューターが自分で考えて駒を動かし対戦してくれる機能)及び実際に同じアプリをインストールしている方との対戦ができます。初心者からルールを熟知している人まであらゆる将棋に興味がある人がやっていて、駒落ち機能までついています。
変わり種でいうと、「歩数計-ウォーキング、ダイエット歩数計アプリで1万歩」という万歩計代わりになるアプリがあります。こちらは正確な歩数、消費カロリーまで出してくれます。
他にも様々な趣味があります。アクティブに動く趣味に関するアプリはここでは紹介されていませんが、アウトドアに必要なものや必要な知識を探すといったこともできます。
【iPad】老後の人生を楽しむためにはじめよう! まとめ
いかがでしたでしょうか。ここでご紹介したものはごく一部で、iPadで利用できるアプリは数え切れないほどあります。何ができるか探すのも楽しめますし、さらに精通すると自分でアプリを作ることもできるようになります。老後を楽しむ手段の1つとして、iPadを試してみてはいかがでしょうか。