懇意にしているかかりつけのお医者さんがいると安心して暮らすことができますよね。
理由は様々ありますが、一番大きいのは「病歴」を知ってくれている人を作れるというところでしょう。
今回は良い医者の見分け方などについて書いていきます。
かかりつけ医が必要なわけ
まずはその理由から挙げていきます。
- 何かあったとき、急病になったときなどにすぐに診てもらえる。相談に乗ってもらえる。
- 重大な病気にかかったとき、最適な病院を紹介してもらえる。
- 専門医を紹介してくれるとき、心電図などの過去のデータを渡してもらえる。
- 往診をしてもらえる。
この中で1や2は特に重要であり、病院側も素性のわからない人は極力診察したくない傾向にあるようです。緊急入院するような病気にかかった際、直接行くよりもかかりつけ医からの紹介があった方がスムーズに受付をしてもらえるケースは多いです。なので、定期検診を受ける、軽い病気でもいいので、年に1、2度は通うようにするなど、顔を覚えてもらうことは重要です。
かかりつけ医はわたしたちが65歳以上になったときに特に重要になります。介護保険の給付対象となり、申告をする際に医者の意見書が添付資料として必要になるからです。
日常の身体状況、家庭状況を知っているかかりつけ医であればあなた自身が困るような意見書を書くことはないでしょう。
良い医者の見分け方
良いお医者様かどうかを区別することは一概には困難です。ただし判断の基準となる項目はいくつかあり、今回はそれをご紹介していきます。
- 患者離れがいいか。※いつまでも再診を促す病院は考え物。
- 薬をたくさん出さないかどうか。※薬をたくさん出すのは診療に自信のないケースが多い。
- 薬の使い方をきちんと説明してくれる医者かどうか。
- 高齢者を一人前に扱ってくれるかどうか。※子ども扱いする町医者には「親切」を期待しない方が良い。
- スリッパに履き替えさせるかどうか。履き替えさせるところは避けた方がいい。※重ね置くなど不潔な扱いをするようなところは特に避ける。
- 受付の花が造花であるところは避ける。ドライフラワーに埃が積もっていたらますますかかりつけにしない方が良い。※生花に水をやれない、変えないような看護士・経営者ばかりの医院だときめ細やかな対応は難しいと思われるため。
これらに引っかかっているからといって、そのお医者様が必ずしも悪い医者というわけではありませんが、引っかかる項目が多すぎるようでしたら近くの別の診療所をチェックするのがおすすめです。
お薬手帳
2012年4月から「お薬手帳」というものが導入されるようになりました。
ご高齢、障碍者であると複数の病気を併発することもあり、その際に別々の医者から処方される2種類以上の薬によって重篤な副作用が起こるのを防ぐために作られました。
既に自分が飲み続けている薬がある場合、事前に手帳を見せることによって、既に飲み続けている薬と合わせると重篤な副作用を起こす薬を処方してしまうという事故を防げます。
また、「○○医院」、「○○クリニック」といった診療所に複数通っている人の場合は、薬を近くの薬局で受け渡してもらうことが多いかと思われます。そのような場合は「かかりつけの薬局」を作り、そこに通うとスムーズです。万が一重篤な副作用が起こりそうな薬の組み合わせが見つかった場合、かかりつけの薬局の方が問い合わせてくれます。
かかりつけ医のすすめ まとめ
かかりつけの医者がいることで、自身が病気になったときにより適切な処置をしてもらえます。また、お薬手帳の話がありましたが、この手帳の内容を把握してもらうことで医者の方からも適切な薬を出すことができます。
他にも医者の意見書、介護保険で比較的自分が安心して受けられるサービスの手助けになるなど、かかりつけの医者がいることで安定する面は多いです。
終活は「自分が死ぬときのための準備」だけだと思われがちですが、老後の生活を楽しく生きるのもまた終活です。そのためには健康面の保険としてかかりつけの医師がいると安心して活動できます。終活を始める際にかかりつけの医師を探すことをおすすめします。